退去強制事由(入管法24条)

退去強制事由(入管法24条)
1号【不法入国者】
・有効な旅券を所持しない外国人が入国した場合
・有効な旅券を所持する外国人で入国審査官から上陸許可を受けないで入国した場合
(例)
・貨物船の船倉に潜んで不法に入国した密航者
・日本国旅券を不正に入手し日本人になりすまして入国した者
・偽変造旅券を行使して入国した者
・有効な旅券を所持しているが不法上陸を意図し集団密航者の一員として入国した者
※1号(不法入国者)に該当する外国人は、出国命令制度の対象になりません。

2号【不法上陸者】
・一般上陸許可、特例上陸の許可のいずれの許可も受けないで不法に入国した者。
(例)
有効な旅券を所持している外国人が上陸審査にあたる入国審査官の審査のすきを突いて上陸審査場の審査ゲートをすり抜けて通過した場合、乗員上陸の許可が与えられず上陸を禁止されている外国人乗員が夜闇に紛れて不法に上陸したケース
※2号(不法上陸者)に該当する外国人は、出国命令制度の対象になりません。

2号の2【在留資格を取り消された者】
・在留取消制度により在留資格を取り消された者で、出国期間の指定を受けられないもの
・上陸拒否事由該当事実を秘匿する等して上陸許可の証印もしくは上陸特別許可を受けた者又は在留資格該当性を偽る等して上陸許可の証印、在留資格の変更等を受けた者が在留資格を取り消された場合

2号の3【不法残留者】
・在留資格取消制度により在留資格を取り消され出国期間の指定を受けた者で、期間内に出国せず不法に残留するもの

3号【偽変造虚偽文書行使等】
・他の外国人に不正に在留資格認定証明書、上陸許可の証印、上陸特別許可、上陸の特例による許可、在留特別許可等を受けさせる目的で偽変造文書を作成・提供等した者
・「文書、図面」には、旅券、乗員手帳、在留資格認定証明書、経歴を証明する文書、出生証明書、卒業証明書、在職証明書、戸籍謄本、住民票の写し、収入・納税を証する文書等が含まれます。

3号の2【公衆等脅迫目的に犯罪行為等】
・テロ行為、テロの予備行為又はテロを容易にする行為を行うおそれがあると認めるに足りる相当の理由がある者として法務大臣が認定するもの

3号の3【国際約束】
・上陸審査においてテロリストであることが判明した場合には、上陸を拒否するだけでなく、退去強制手続により身柄を拘束して、確実に送還する

3号の4【不法就労助長行為、教唆、幇助】
イ 事業活動に関し、外国人に不法就労活動をさせること
ロ 外国人に不法就労活動をさせるために自己の支配下に置くこと
ハ 業として、外国人に不法就労活動をさせる行為又はロに規定する行為関しあっせんすること

3号の5【在留カード等の偽変造等の行為】
・行使の目的で、在留カード等を偽造し、若しくは変造し、又は偽造若しくは変造した在留カード等を提供し、収受し、若しくは所持すること
・実行行為者であるか教唆者又は幇助者であるかは問わない。刑罰の有無は関係ない。

4号
イ 【専従資格外活動者】
  資格外活動を受けることなく在留資格外の活動として就労活動を専ら行っていると明らかに認められるもの
ロ 【不法残留者】
 ・在留期間満了日までに申請した場合において、申請に処分が在留期間満了までに終了しない場合には、外国人は、在留期間の満了後も、処分がされる日又は従前の在留期間の満了日から2月を経過する日のいずれか早い日まで、引き続き当該在留資格をもって日本に在留することができる(法20X、21Y)。
ハ 【人身取引等加害者】
ニ 【旅券法上の虚偽申請】
・「刑に処せられた」とは、刑を言い渡した判決が確定したことを要しますが、刑の執行を受け、又は刑の執行を終えている必要はありません。
ホ 【集団密入国の助長・援助】
ヘ 【削除】
ト  【少年法違反者】
・20歳未満の者で、少年法52条の不定期刑を言い渡すべき場合において、長期が3年を超える懲役又は禁固に処せられた者
チ 【麻薬関係法違反者】
・麻薬、大麻、覚せい剤等に係る取締法令違反により有罪の判決を受けた者
「有罪の判決を受けた」には、刑の免除を含む有罪判決を受けた全ての者が該当し、執行猶予の言渡しを受けた者も含まれます。
リ 【刑罰法令違反者】(ニからチを除く)
・刑罰法令違反者のうち、無期又は1年を超える懲役又は禁固の実刑に処せられた者
執行猶予が取り消された者については、退去強制事由には該当しない
ヌ 【売春関係者・売春関係業務従事者】
・司法手続に基づき有罪判決を受けたことは必要でなく(逮捕も必要ない)、売春業務に関係したと入国管理局によって認定されるだけで足りる。
ル 【不法入国幇助者・不法上陸幇助者】
オ 【暴力主義的破壊活動者】
ワ 【暴力主義的破壊活動者】
@公務員であるという理由により、公務員に暴行を加え、又は公務員を殺傷することを勧奨する政党その他の団体
A公共の施設を不法に損傷し、又は破壊することを勧奨する政党その他の団体
B工場事業場における安全保持の施設の正常な維持又は運行を停廃し、又は妨げるような争議行為を勧奨する政党その他の団体
カ  【暴力主義的破壊活動者】
・目的を達するため、印刷物、映画その他の文書図面を作成し、頒布し、又は展示した者
ヨ 【利益公安条項該当者】
・イからカの他、法務大臣が日本国の利益又は公安を害する行為を行ったと認定する者

4号の2【刑罰法令違反者】別表1の上覧の在留資格
・住居を侵す罪、通貨偽造の罪、文書偽造の罪、有価証券偽造の罪、支払用カード電磁的記録に関する罪、印章偽造の罪、賭博及び富くじに関する罪、殺人の罪、傷害の罪、逮捕及び監禁の罪、略取、誘拐及び人身売買の罪、窃盗及び強盗の罪、詐欺及び恐喝の罪、盗品等に関する罪、暴力行為等処罰ニ関スル法律1条、1条ノ2又は1条ノ3、盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律の罪、特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律15条又は16条の罪
・別表第2の在留資格の者は、本号から除外

4号の3【国際競技会等関連不法行為】

4号の4【各種届出に関する虚偽届出、在留カードの受領・提示義務違反】
懲役以上の刑に処せられたこと

5号【仮上陸条件違反者】

5号の2【退去命令違反者】
・退去命令を受けた者で遅滞なく日本から退去しないもの

6号【不法残留者】
・寄港地上陸の許可、通過上陸の許可、乗員上陸の許可、緊急上陸の許可、遭難による上陸の許可又は一時庇護のための上陸の許可を受けた者

6号の2【不法残留者】
・16条9号

7号【不法残留者】
・日本の国籍を離脱した者又は出生その他の事由により上陸の手続を経ることなく日本に在留することとなる外国人で、在留資格の取得の許可又は永住許可を受けないで、在留資格を有することなく日本に在留できる60日の期間を超えて日本にいる不法残留者を退去強制事由としたもの

8号【不法残留者】
・出国命令に付された出国期限を経過して日本に残留する者

9号【出国命令を取り消された者】

10号【難民認定を取り消された者】
・難民の認定を受け、在留資格をもって在留している者で、不正手段で難民の認定を受けたことが判明したもの又は難民の欠格事由に該当することを理由に難民の認定が取り消されたもの


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